太田昭宏国土交通相は12月17日の閣議後会見で、14日に東京で開催された日・ASEAN特別首脳会合で、日・ASEAN間で多国間の地域航空協定締結に向けた検討を行うことで合意したことを明らかにした。
日本の航空協定は従来、二国間で行っており、複数の国との一括協定締結はまだない。実現すれば初めてとなる。
太田国交相は、19日にラオスで開催される日・ASEAN交通大臣会合で、協定締結に向けた作業部会を設置するよう日本側から提案することを明らかにした。
多国間での協定締結のメリットとして国交相は「ASEAN域内で同一水準の自由化を達成することが可能ということが大きなことだ」と述べ、各国相互間での就航や便数などが自由化される点をメリットとしてあげたほか、「日・ASEANの緊密な協力関係がさらに増して、その姿を国際社会に強く示すことができる」こともメリットとしてあげた。