日・馬首脳会談、東方政策2波で協力確認 マレーシア先進国入りを日本が支援

4日間の日程で訪日中のナジブ・ラザク首相は12日、日本・東南アジア諸国連合(ASEAN)友好協力40周年を記念した特別首脳会議に先駆け安倍晋三首相と会談を行った。

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4日間の日程で訪日中のナジブ・ラザク首相は12日、日本・東南アジア諸国連合(ASEAN)友好協力40周年を記念した特別首脳会議に先駆け安倍晋三首相と会談を行った。

東アジアを経済発展の手本とする「ルックイースト(東方)政策」の第2波発展に関して時代に即した新しい関係を構築していくことで一致した。また海賊対策など海上安全保障での協力を確認し、今後も海上保安の共同訓練などで協力していくことで合意した。「ルックイースト政策」第2波では、▽先進技術▽ハイテク能力開発▽ハイエンド・サービス開発▽安全かつ信頼性あるエコシステム管理▽中小企業の近代化▽高齢者対策--の6つのエリアに注力していく。

会談後の共同記者会見において安倍首相は、マレーシア-日本国際工科大学(MJIIT)についてASEANからの留学生誘致のため奨学金の支援すると表明した。経済に関しては、マレーシアの2020年までの先進国入りに協力して行く方針を明らかにした。クアラルンプール(KL)とシンガポールを結ぶ高速輸送システム(HSR)プロジェクトに新幹線の技術を導入するよう求めると述べた。また2015年までに発足が予定されているASEAN経済共同体(AEC)にも協力を表明した。

ナジブ首相は、安倍首相が首相就任後1年でASEAN全ての国を訪問した初めての日本の首相であり、ASEAN地域に優先順位を置いていることが伺えると述べた。

また安倍首相が会談においてMJIITをASEANにおける技術促進の拠点とすることを提案したことについて、歓迎すると表明した。日本はマレーシアにとり第一の投資国であり、今後は日本の強みである高度な技術の投資を求めると述べた。

広瀬やよい

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