自民党オートバイ議員連盟の逢沢一郎会長らが4日夕、太田昭宏国土交通相に要望書を手渡した。その理由のひとつに、国交相が連立を組む公明党の出身だったことがある。
冒頭で逢沢会長は「公明党の中にもオートバイを愛する懇話会というのがある。本当はいっしょに来るべきだったのでしょうけど」と切り出した。
その会談の様子を、同席した議連幹事長の今村雅弘元農水副大臣は、「よかったですよ、なるほどねって感じで(大臣にも受け止めていただいた)」と語った。約10分間の会談は、オートバイ関連の要望について自公が共通認識に立つということに注がれたようだ。
今後の進展はどうなるのか。事務局長の三原じゅん子氏は、こう話す。
「大臣に受け止めていただき、これから勉強をしてくださるということだった。公明党のオートバイ懇話会とともにいっしょになってやっていこうということになった」
議員連盟は各種団体や有権者の要望を直接受けて、国政に反映する働きを担う。公明党ではそれを懇話会と呼ぶ。公明党オートバイ懇話会は発足当初、佐藤茂樹氏が会長を務めたが、同氏の厚生労働副大臣就任で、元国交相の北側一雄氏が新会長に就任。11月に会合が開かれたばかりだった。
二輪車ETCについて、業界とユーザーはいまだ普及の途上にあるとするのに対して、国交省の認識はETCの利用はほぼ浸透したというものだ。議連と太田氏との会談は、両者の隔たりを埋めるきっかけとなるのか。行方が注目される。