ゼネラルモーターズ・ジャパンは、TuneInのインターネットラジオアプリケーションのコントロール機能を標準装備した、シボレー『ソニック』の改良モデルを発売した。
TuneInは、リスナーに世界のラジオ局のディレクトリーサービスとネットラジオアプリケーションを提供する会社だ。リスナーの数を増やすために、スマートフォンなどで作動するアプリケーションを開発しており、全世界で約10万のラジオステーションをカバーしている。
ソニックは、アンドロイドとアイフォーンへ無料でダウンロードできるアプリケーションにより、GMで開発しているインターフェイス、マイリンクを通してコントロールできるようになっている。
「(シボレーのブランドコンセプト)クール、ファン、フリーダムは我々が考えているコンセプトと合致しており、世界中のラジオ、特に音楽系をTuneIn経由でソニックに提供する。大手自動車メーカーとしては初めて標準装備されたのがソニックだ」とはTuneInの信川訓卓さんの弁。
自動車業界への参入に関して信川さんは、「アメリカでは、必ずクルマに乗るとラジオを聴く。そして、(アメリカの世間一般として)インターネットラジオが徐々に主流になりつつあること。また、ローカルなラジオステーションだけ聴くのはつまらないという若い世代の需要もあることから、我々の技術を自動車と融合させることになった」と話す。
日本市場については、アメリカと比較し、ラジオステーション自体が少ないことを挙げ、「アメリカでは大小合わせて1万5000ステーションほどあり、日本のラジオステーションほどの規模でも2000ステーションくらい。対して日本では民放連加入で100ほどだ」といい、ラジオステーションごとの特徴も、日本は数が少ないことから、全てのリスナーに対応するため、似通ったものになっているという。
そこで、「若い世代のラジオ離れが明白な、日本のラジオ業界を盛り上げるためにも、TuneInアプリケーション経由で、ソニックのクール、ファン、フリーダムというコンセプトに合致するサービスを提供することで、ラジオリスナーの数を増やすことが出来ればと思っている」と語った。