ロシア鉄道(RZD)傘下で長距離旅客列車の運行を行う連邦旅客会社(FPC)とウクライナ国鉄はこのほど、スペイン製の連接客車「タルゴ」を使用した国際列車を2014年後半から運行することで合意した。RZDが発表した。
「タルゴ」はスペインのタルゴ社が開発した、車両間に車輪を1軸配した連接構造の客車。低重心で曲線でも高速運転ができることから、現在はスペインをはじめアメリカ、カザフスタン、ウズベキスタンで採用されている。
運転区間はロシアの首都モスクワとウクライナの首都キエフ間で、最高速度200km/hの振り子式タルゴ客車を使用する。鉄道業界誌レールウェイ・ガゼット・インターナショナル(オンライン版)によると、編成は寝台車5両・1等座席車2両・2等座席車9両・食堂車とバー車各1両・電源車2両の計20両で、定員は414人。客車は2014年3月に納入される予定という。
所要時間短縮のためロシア国内の途中停車駅は1カ所のみで、牽引する機関車もロシア・ウクライナ両鉄道の電化方式に対応した車両を使用。国境での機関車交換を行わずに直通運転を行う。