ロシア~ウクライナ間に「タルゴ」客車の国際列車…来年運行開始

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旧ソ連のロシア~ウクライナ間で「タルゴ」客車の国際列車を運行へ。写真はスペインで運用されている「タルゴ」編成。
  • 旧ソ連のロシア~ウクライナ間で「タルゴ」客車の国際列車を運行へ。写真はスペインで運用されている「タルゴ」編成。
  • 「タルゴ」はスペインのほか旧ソ連のカザフスタンなどでも導入されている。写真はカザフスタンの「タルゴ」。
  • 電気機関車を連結したカザフスタンの「タルゴ」客車(奥)。旧ソ連の大柄な従来型車両に比べ車高が低い。
  • 「タルゴ」客車は車両間に車輪を1軸だけ配した連接構造が特徴。
  • 「タルゴ」客車の1軸台車。車両連結部に設けられている。

ロシア鉄道(RZD)傘下で長距離旅客列車の運行を行う連邦旅客会社(FPC)とウクライナ国鉄はこのほど、スペイン製の連接客車「タルゴ」を使用した国際列車を2014年後半から運行することで合意した。RZDが発表した。

「タルゴ」はスペインのタルゴ社が開発した、車両間に車輪を1軸配した連接構造の客車。低重心で曲線でも高速運転ができることから、現在はスペインをはじめアメリカ、カザフスタン、ウズベキスタンで採用されている。

運転区間はロシアの首都モスクワとウクライナの首都キエフ間で、最高速度200km/hの振り子式タルゴ客車を使用する。鉄道業界誌レールウェイ・ガゼット・インターナショナル(オンライン版)によると、編成は寝台車5両・1等座席車2両・2等座席車9両・食堂車とバー車各1両・電源車2両の計20両で、定員は414人。客車は2014年3月に納入される予定という。

所要時間短縮のためロシア国内の途中停車駅は1カ所のみで、牽引する機関車もロシア・ウクライナ両鉄道の電化方式に対応した車両を使用。国境での機関車交換を行わずに直通運転を行う。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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