アウディ、女性整備士のイベントを開催…サービススタッフの質と量の向上目指す

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整備工場ツアーで説明を聞く
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  • アウディジャパン パーツ&プログラム部 部長 石田英明氏
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  • 最新テクノロジーも座学と実車体験で学ぶ

16日、アウディみなとみらいにおいて、ディーラーの女性アドバイザー、女性整備士向けのイベント「Audi Top Service Experience Event ”Ladies Special”」が開催された。このイベントを企画したアウディジャパン パーツ&プログラム部 部長 石田英明氏に開催のねらいなどを聞いた。

Audi Top Service Experience Event ”Ladies Special”と名付けられたこのイベントは、全国の女性に、アウディのセールスアドバイザー、整備士(メカニック・エンジニア)の業務、そして同社のブランディング戦略を体験してもらおうと企画されたという。

石田氏によれば、アウディジャパンはリーマンショック以前の2007年との対比で2012年度は60%の成長を示しているという。そして、「今後日本で展開していく上でサービスのメカニックやアドバイザーが足りなくなる事態が予想されています。予定では現状より30%ほどの人員増を計画しているのですが、この仕事について多くの人に興味を持ってもらう必要もあると考え、このイベントを企画しました」(石田氏)と趣旨を説明する。

さらに今回、女性に特化してイベントを開催した理由については次のように説明する。

「アウディ全体では、2020年に顧客に喜んでいただける(Customer Delight)プレミアムブランドのNo.1を目指すという目標を掲げています。男性、女性どちらの顧客にも信頼感と安心感を持ってもらえるようにしなければなりません。これを実現するには従業員のパッションを大事にする必要があり、女性アドバイザーやメカニックは今後重要になると考えます。また、ドイツではメカニックの地位は高いのですが、日本でも花形の職種にしたいですね。」

現在、アウディジャパンには女性アドバイザー、女性メカニックは1名しかいない。これは海外の他の拠点と比較しても少ない。石田氏は、2020年までには、それぞれ女性の比率を20%まで増やしたいとする。

イベントの告知は、ホームページ、ディーラーや自動車科のある大学・専門学校などで行われ、募集50名のところ100名以上の応募があったという。参加者は学生やディーラー勤務、保険のアジャスターなどだそうだが、中には海外からの留学生の参加もあった。

石田氏が「このイベントでは、まずアウディのブランドがどういうものかを体験していただき、最新技術や整備のための設備・環境を見てほしい」と語るように、プログラムは5つのトラックを10名ずつのグループが順番に回っていく。各トラックではオフィスツアー、整備工場ツアー、A8を使った最新テクノロジーの体験、試乗体験、ラジコンカーによるアトラクションなどが行われ、最後に夕食会まで用意されていた。

イベント参加者はメモやノートをとるなど皆真剣で、石田氏も感心するほどだった。今後は同様なイベントを全国で展開できるか考えているという。

《中尾真二》

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