日本精工、自動変速機の摩擦損失を4割低減する小型・軽量な「長寿命WQTF円すいころ軸受」を開発

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日本精工、自動車変速機用「長寿命WQTF円すいころ軸受」を開発
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日本精工は、自動車変速機の軸受の使用環境が過酷化しているのに対応しながら、摩擦損失を約4割低減した「長寿命WQTF円すいころ軸受」を開発したと発表した。

燃費改善のため、小型で軽量な自動車用変速機のニーズが高まっているが、小型・軽量化を達成するためには、異物環境下での、ころがり疲れ寿命の延長と静的強度の両立が求められる。今回、この2つの課題を両立させる円すいころ軸受を開発した。

開発品の転動体は、材料成分の最適化と特殊熱処理の採用により、表面層を強化することで、従来比約4倍の長寿命化を達成した。また、軸受鋼に特殊熱処理を施すことで、従来品に比べて、静的強度を2割高めた。

自動車用変速機やデファレンシャルなど、大きな荷重が負荷され、圧痕がつく可能性がある場所に適しており、軽量化で自動車の燃費改善に貢献する。

新製品は、2018年に20億円の売上を目指す。

《レスポンス編集部》

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