札幌市交通局はこのほど、同局が運行する地下鉄と路面電車車内での携帯電話の利用ルールを、12月2日から改めると発表した。「電源を切るか電波を発信しない状態に設定」する使用禁止エリアを現在よりも縮小する。
現在、札幌市交通局の地下鉄車内では、他の鉄道各社で優先席にあたる「専用席」付近(1両あたり床面積の約30%)を携帯電話の「電源OFFエリア」としているが、これを「専用席とその前のつり革の位置」に縮小。車内全域で携帯電話の電源を切るよう求めている路面電車についても「優先席とその前のつり革の位置」に縮小する。
同局は、携帯電話やスマートフォンが「災害時の情報伝達手段としても欠かせないツール」となっていることや、車内放送などで啓発を行ってもルールが徹底されていない現状などを踏まえ、利用者が分かりやすいよう「エリアを明確にすることで、トラブルの防止を図ることとしました」としている。