スペインのマーク・マルケスはモトGPの最終戦であるバレンシアGPで、史上最年少の世界タイトルを獲得した。
ポールポジションからスタートするホンダに乗るマルケスは、4位以上のフィニッシュで、ホルヘ・ロレンソの連覇を阻むことが可能な状況。ヤマハのライダーであるロレンソは勝利するしか無く、最終戦は熱い戦いとなった。
マルケスのチームメイトであるダニ・ペドロサがレースの重要な場面に関わり、ロレンソを含めた3人が優勝を争うこととなった。そして結局終盤に速さを見せたロレンソがこのレースを制することになったが、マルケスのデビューシーズンでの王座獲得という快挙を阻むことはできなかった。
「それは夢が現実になったようなもので、僕にとっては早すぎたのかも知れない。なぜならモトGPのデビューシーズンで、このようになるとは思っていなかったからだ。しかしとても良い気分で、言葉では表現できないほどだ」とマルケスは語った。
ロレンソは今シーズンの18レースで8勝したが、王座を喪失することとなった。ロレンソから約4秒遅れでレプソル・ホンダのペドロサが2位となり、さらに3秒差でマルケスが3位となった。マルケスは1978年のケニー・ロバーツ以来、初めてデビューシーズンで世界王者を獲得したライダーとなった。
最終的なポイントスタンディングでマルケスはわずか4ポイント差で年間優勝を決め、2度の王座に輝くロレンソの連覇を阻むこととなった。マルケスと同じスペイン出身のダニ・ペドロサが3位となり、7度の世界王者であるイタリアのバレンティーノ・ロッシが4位となった。