ハワイ・すばる望遠鏡 アイソン彗星とラブジョイ彗星の核周辺撮影に成功

宇宙 科学

すばる望遠鏡に搭載された FOCAS が撮影したアイソン彗星 (C/2012 S1) の核周辺。ハワイ時間2013年10月31日明け方 (日本時間2013年11月1日0時8分頃) 撮影。波長 550 ナノメートル (V バンド)、5秒露出。視野の大きさは、およそ 6×3 分角。
  • すばる望遠鏡に搭載された FOCAS が撮影したアイソン彗星 (C/2012 S1) の核周辺。ハワイ時間2013年10月31日明け方 (日本時間2013年11月1日0時8分頃) 撮影。波長 550 ナノメートル (V バンド)、5秒露出。視野の大きさは、およそ 6×3 分角。
  • すばる望遠鏡に搭載された FOCAS が撮影したラブジョイ彗星 (C/2013 R1) の核周辺。ハワイ時間2013年10月31日未明 (日本時間2013年10月31日20時54分頃) 撮影。波長 550 ナノメートル (V バンド)、5秒露出。視野の大きさは、およそ 6×3 分角。
  • 階調を変えてラブジョイ彗星 (C/2013 R1) の核周辺の構造を見やすくしたもの
2013年11月10日、国立天文台は、アメリカ・ハワイのマウナケア山頂にある自然科学研究機構国立天文台ハワイ観測所「すばる望遠鏡」が可視光でアイソン彗星、ラブジョイ彗星の撮影に成功したと発表した。

すばる望遠鏡に搭載された微光天体分光撮像装置 『FOCAS(Faint Object Camera and Spectrograph)』 は、アイソン彗星(C/2012 S1)の姿をハワイ時間2013年10月31日明け方(日本時間2013年11月1日0時8分頃)に捉えた。5秒間の露出で核の周辺に輝く「コマ」という構造や、そこから延びる尾を鮮明に捉えている。アイソン彗星は、観測当時、地球から約 1.9 億km、太陽から 1.5 億kmの距離にいた。

ラブジョイ彗星(C/2013 R1)は、今年9月に発見されたばかりの彗星。2011年に南半球で地上から肉眼で見え、国際宇宙ステーションから撮影されたラブジョイ彗星(C/2011 W3)と同じ、オーストラリアのアマチュア天文家テリー・ラブジョイさんが発見した。この時期に光度を増しており、日本やハワイではこの時期、未明の東の空に見えている。このラブジョイ彗星も、すばる望遠鏡 FOCAS が撮影に成功。すばる望遠鏡は彗星の核周辺を詳細に写し出しており、特に核周辺に見られる X 字状の複雑な構造が特徴的だという。これは核から吹き出すダストのジェットであると考えられている。

観測・データ解析を行った国立天文台の八木雅文助教は「この晩は天気が悪く、ドームを開けたり閉めたりしながら雲の合間を縫っての観測でしたが、話題の彗星のデータも得られ、美しい画像を多くの方と共有することができて良かったです」とコメントしている。
《秋山 文野》

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