ホンダが11月7日に開所式を行った埼玉製作所寄居工場(埼玉県寄居町)の責任者である河野丈洋氏ら幹部が同日記者会見し、寄居工場のグローバル戦略での位置づけなどを語った。
河野氏は、新工場の建設や設備導入に際し、「従来の常識を疑うところから着手した。その結果、日産1050台という量産工場では異例となる車体プレスの1ライン化などを実現できた」と、先端的な生産技術の導入に挑戦した事例の一端を紹介した。
内製部分のコストダウンについては、同社の既存工場に対し「3割程度(の低減)を狙った」とし、国内外を問わず同社ではトップレベルのコスト競争力をもつ拠点と評価した。
また、今後国内市場が縮小するなかでの工場新設については「これから建設する海外工場のための投資でもある」と述べ、単に国内向けの生産拠点ではなく、新鋭技術を水平展開するマザー工場としての役目の大きさがあると指摘した。