JVCケンウッドの当期赤字51億円、次期モデル投入前倒しなど構造改革…2013年9月中間決算

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JVCケンウッドが発表した2013年9月中間期の連結決算は、当期損益が51億1300万円の赤字に転落した。前年同期は12億3700万円の黒字だった。

売上高は前年同期比0.6%減の1484億1300万円と小幅な減収だった。シンワ・インターナショナル・ホールディングスを連結子会社化したのに加え、為替換算の影響でカーエレクトロニクス事業が増収となった。

カーエレクトロニクス事業は、海外の市販製品の販売が低迷したほか、市販、OEMともに国内事業が円安影響による為替差損で赤字となった。

収益では、円安によって円換算原価が20%以上上昇し、カーエレクトロニクス事業や光学&オーディオ事業などの国内事業が大幅赤字となり、海外のカーエレクトロニクス市販事業が不振となるなど、全事業が減益となった。このため、営業損益は21億6800万円の赤字、経常損益が41億9400万円の赤字となった。

通期業績見通しは、欧州経済低迷や光学&オーディオ事業の減収、ソフト&エンターテイメント事業の主力作品の発売延期などから下方修正した。売上高は前回予想より200億円マイナスの3100億円となる見通し。

損益もカーエレクトロニクス事業などの国内が赤字となることなどから、営業利益は前回予想より100億円マイナスの10億円、経常損益は60億円の黒字予想から30億円の赤字予想に下方修正した。当期損益も30億円の黒字を予想していたが55億円の赤字となる見通し。

一方、同社では、円安によって業績が悪化していることから、収益率の低い2013年モデルの販売を予定より早く打ち切り、円安に対応した次期モデルの投入を前倒しするなど、事業再建タスクフォースによる構造改革を推進する。

《レスポンス編集部》

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