川崎重工業は、坂出工場で鶴見サンマリン向けLNG運搬船「鶴佑丸」を引き渡したと発表した。
船は、同社が開発した貨物タンク容積2500立方m型内航LNG運搬船の第5番船で、低温蓄圧方式の小型内航LNG運搬船。
マイナス163度の低温で液化された天然ガスを積むため、船体とは独立して低温収縮を吸収できる防熱された横置式シリンダー型圧力タンクを2区画の船倉内に2基設けた。外部からの侵入熱により蒸発する天然ガスを耐圧構造のタンク内に閉じ込め、外部に天然ガスを出さない蓄圧式タンクシステムを採用した。
また、大型LNG運搬船と同様、タンクカバーにより外部から保護するとともに、外気と遮断している。
主機関は、単動4サイクルトランクピストン形非逆転式過給機付舶用ディーゼル機関で、従来の大型LNG運搬船とは異なり天然ガスの処理が不要。