カンボジア西部のパイリン州で、対人地雷が原因でカンボジア人兵士2人が負傷する事故が起きた。パイリン州では今年最初の9か月間で、3人もの人が地雷や爆発性戦争残存物が原因で死亡している。The Phnom Penh Postが報じた。
負傷した兵士らは、タイ国境のA3軍基地に駐在しており、事故当時基地の近くのChheu Krom村にあるキャッサバ農園で、草地の清掃活動をしていた。州警察によると、その時作業に用いた刀が、埋められていた対人地雷に反応し爆発したとされる。
20歳の兵士は3本の指を失い、目と左足を負傷、もう1人の21歳の兵士は胃と背中に軽傷を負った。両兵士ともに治療のため、州立病院へ搬送されている。
カンボジア地雷・不発弾被害者情報システムによると、今年最初の9か月間で、地雷や爆発性戦争残存物により国内で86人の命が奪われている。