イタリアの自動車大手、フィアットグループは10月28日、米国の自動車最大手、GM傘下だったVMモトーリの全株式を取得し、完全子会社化したと発表した。
VMモトーリは、イタリアのエンジンメーカー。2010年、フィアットグループはGMから、VMモトーリの株式の50%を取得。そして今回、残りの50%の株式も取得し、完全子会社化が実現した。なお、株式の取得額は3410万ユーロ。
VMモトーリは1947年に設立されたディーゼルエンジン専門メーカー。工場はイタリア北東部のチェントに置き、約1150名を雇用している。
また同社は、年間およそ9万基のエンジンを生産。クライスラーグループのジープやクライスラー、フィアットのランチア、英国ロンドンタクシーのLTI社などに納入。最近では、マセラティ初のディーゼルもVMモトーリ製。
さらに、VMモトーリは、工業用、農業用、船舶用エンジンも多くの顧客に供給。同社によると、これらは自動車部門の技術をベースにしているという。