フランスの自動車大手、PSAプジョーシトロエンは10月25日、フランス・オルネー工場から、最後の1台がラインオフしたと発表した。同工場40年の歴史に、幕を下ろした。
PSAプジョーシトロエンは2012年7月、欧州での追加リストラを発表。フランス・パリ近郊のオルネー工場を閉鎖し、3000名の人員を削減することを決定した。同工場では、主にシトロエン『C3』を生産している。
オルネー工場は1973年に完成。現在までの40年間に、累計856万8391台を生産している。このうち、最も多いのは、シトロエン『サクソ』(1995-2003年)で166万2288台。シトロエンC3(2001-2010年)が162万5665台で、これに続く。以下、シトロエン『AX』(1986-1995年)が106万7615台。シトロエン『CX』(1974-1989年)が101万3069台。なお、現行のシトロエンC3(2009年-)は、累計45万5768台がラインオフ。
オルネー工場の生産最終モデルとなったのは、シトロエンC3。同車は一般向けには販売されず、シトロエンのブランドヘリテージセンターに収蔵される予定。
なお、オルネー工場は2014年まで、部品の生産を継続。シトロエンC3の生産は、パリ郊外のポワシー工場へ移管される計画だ。