北陸新幹線は「かがやき」「はくたか」「つるぎ」「あさま」…列車名が決定

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北陸新幹線に導入される予定の新型車両のイメージ。東京~金沢間を直通する列車の名称は『かがやき』『はくたか』、富山~金沢間のシャトル列車は『つるぎ』に決まった。
  • 北陸新幹線に導入される予定の新型車両のイメージ。東京~金沢間を直通する列車の名称は『かがやき』『はくたか』、富山~金沢間のシャトル列車は『つるぎ』に決まった。
  • 長野駅で発車を待つ長野新幹線『あさま』。北陸新幹線の金沢延伸開業後も引き続き『あさま』の名称で東京~長野間を結ぶ。

北陸新幹線長野~金沢間の延伸開業(2015年春)にあわせ運転を開始する新幹線列車の名称が、『かがやき』『はくたか』『つるぎ』に決まった。JR東日本とJR西日本が10月10日、発表した。東京~長野間では引き続き『あさま』が運転される。

両社は5月31日から6月30日にかけて北陸新幹線の列車名称を一般から募集し、14万4931件の応募があった。

『かがやき』は東京~金沢間を直通する列車のうち、主要駅のみ停車する速達タイプの列車名称として使用される。「輝く光がスピード感と明るく伸びていく未来をイメージさせる」として選ばれた。応募数は第5位の4123件。『かがやき』は1988年、長岡~金沢間を結ぶ上越新幹線連絡の在来線特急列車として登場したが1997年に廃止されており、18年ぶりに復活することになる。

東京~金沢間の各駅に停車する停車タイプは、公募第1位(9083件)の『はくたか』を名乗る。『はくたか』は1965年、東京~金沢間を結ぶ在来線特急として登場。1982年の上越新幹線開業に伴い廃止されたが、1997年には『かがやき』に代わり、北越急行ほくほく線経由で越後湯沢~北陸方面を結ぶ特急として復活を遂げている。現在も運転されており、「首都圏と北陸をつなぐ列車として親しまれている」ことが選定の決め手となった。

立山連峰の剱岳にちなんだ『つるぎ』は公募第4位(4906件)で、富山~金沢間を結ぶシャトルタイプの列車名称として使用される。『つるぎ』は1961年、大阪と北陸を結ぶ夜行準急として登場。後に急行への格上げ、運転区間の拡大(大阪~新潟)を経て、1972年から大阪~新潟間を結ぶ寝台特急となったが、1994年に定期列車としての運転を終了している。選定理由は「かつて北陸~関西を結んだ列車として馴染み深いため」としており、約20年ぶりの復活となる。

東京~長野間を結ぶ現長野新幹線タイプは、引き続き『あさま』を名乗る。応募数は第7位の3281件だった。

《草町義和》

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