横浜ゴムは、インドネシア・バタム島に約30億円を投資して空気式防舷材やマリンホースなどを製造する工場を新設すると発表した。
新工場はバタム島東部のカビル工業団地に建設し、2015年6月から生産を開始する予定。バタム島はアジア最大のハブ港であるシンガポールから20kmと近く、国際物流面で好ロケーションとなっている。
年度内に新会社「横浜工業品製造インドネシア」を設立する。資本金は約10億円。新工場は約5万平方mの土地使用権を取得して建設するが、将来的には隣接する土地区画への拡張も計画している。
同社は現在、海洋商品の生産は日本で行っている。新工場の完成で2工場体制とし、生産能力も約1.5倍に増強して供給体制を拡充する。
主に原油などの海上輸送に使用される海洋商品は、世界的な石油需要の増加に伴って順調に需要を伸ばしている。横浜ゴムは海洋商品の世界トップメーカーの1社で、空気式防舷材が世界シェア1位、マリンホースが2位を占めている。
同社では、市場シェアの拡大を目指す考えで、コスト競争力の高い海外生産拠点を新設する。