マレーシアUMNO党役員選、ナジブ総裁の無投票当選が決定

10月に行われる与党第一党・統一マレー国民組織(UMNO)の党内役員選に向けた立候補が21日に締め切られ、予想通りナジブ・ラザク総裁(首相)とムヒディン・ヤシン副総裁(副首相)が対抗馬なしで無投票当選を決めた。

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10月に行われる与党第一党・統一マレー国民組織(UMNO)の党内役員選に向けた立候補が21日に締め切られ、予想通りナジブ・ラザク総裁(首相)とムヒディン・ヤシン副総裁(副首相)が対抗馬なしで無投票当選を決めた。

先の総選挙での議席増の実績に加え、党内安定を重視する多数の党員の意思が反映された形だが、今後の道程はナジブ氏にとって決して楽なものでなく、マハティール・モハマド元首相ら抵抗勢力の下でいかにして党内改革を進めていくのかといった難題が待ち受けている。

3人を選ぶ総裁補選では、現職3人に加え高い人気を誇るベテランと若手からなる3人の新人候補が名乗りを上げる事態。青年部長選も現職のカイリー・ジャマルディン氏に4人の新人が対抗馬として名乗りを上げた。婦人部も現職を含む3人による三つ巴となった。根強い抵抗勢力と改革を求める若手の狭間に立ってナジブ氏が思うような党内運営を行っていけるか注目される。加えて、多数が名乗りを上げた役員選については、ポスト・ナジブ政権の行方を占うものとしても注目されている。

伊藤 祐介

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