フォルクスワーゲンのWRCチーム指揮官であるジョスト・カピート氏が、チャンピオンの座にあと一歩に近づいたセバスチャン・オジエに、ラリーフランスでのセバスチャン・ローブとの対決に全力で挑む許可を与えた。
カピート氏はオジエに、自由な手綱を与えることを幸せに感じると語った。なぜならVWは現在FIAのWRCマニュファクチャー・チャンピオンシップでシトロエンに対し、余裕のリードを確保しているからである。
「マニュファクチャー部門で40ポイント以上のリードを持てたことで、セブ(オジエ)にフランスで本気で戦うことを許可した。チームの全てが、彼を無条件にサポートする。もしこのギャップがもっと少なければ、我々は彼に厳しい言葉を与えたかも知れない。だが彼は今、本当に思い通りにできるので、このことを幸せに思っていると確信している」とカピート氏は語った。
オジエはドライバーズ・ポイントで2位以下に83ポイントの差をつけて、母国であるフランスに向い、全てがアスファルトのラリーで10位以上に入賞することでチャンピオンの座を獲得できる。
「(手加減せず)戦って良いと許可されて、僕は無論幸せだよ。ダニ(ソルド)とティエリー(ヌービル)は共に速く、勿論セブ(ローブ)が戻って来て、速いペースを持つことは承知しているので、レースはとても面白くなるだろう。僕はホームラリーとフランスのファン達を楽しみにしている。母国でタイトルを手に入れたいし、マニュファクチャーのチャンピオンシップにも大きなステップを踏み出したいね」とオジエは語った。