先進運転支援システム向けセンサの世界市場、2020年には4倍に拡大…矢野経済調べ

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車載用センサの世界市場規模推移と予測
  • 車載用センサの世界市場規模推移と予測
  • 運転支援システム、アイサイト(参考画像)

矢野経済研究所では、車載用センサの世界市場についての調査を実施。その結果を発表した。

調査は2013年3月から7月まで、半導体メーカ、カーエレクトロニクスメーカ、センサメーカを対象に、同社専門研究員による直接面談、電話・メールによるヒアリング、ならびに文献調査を併用して行った。

調査結果によると、2013年の車載用センサの世界市場規模(メーカ出荷金額ベース)は、前年比7.7%増となる2兆121億円と予測。特に、2012年から本格的に市場が立ち上がった先進運転支援システム(ADAS)向けセンサは、車両前方の物体を検知するカメラ、レーダーを中心に需要が急激に高まっており、2013年の市場規模は前年比80.2%増となる1815億円に成長すると予測した。

車載用センサは、環境規制や燃費向上に必要となるパワートレイン向けやHV/EV向け、安全システム義務化によってシャーシ/セイフティ向け、ADAS向けの需要が伸び、2020年の世界市場規模は2兆8846億円になると予測。2012年から2020年までの年平均成長率は5.6%となる。

今後はADAS向けセンサが市場を牽引し、2020年の世界市場規模は、2012年と比べ4倍超となる4399億円まで拡大すると予測。2012年から2020年までのADAS向けセンサ市場の年平均成長率は20.2%になり、車載用センサの世界市場全体に占める割合も、2012年の5.4%から2020年には15.2%まで拡大するとしている。

《纐纈敏也@DAYS》

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