9月5日のホンダ『フィット』の発表会は、東京とは別に、立ち上げ時の生産を行う三重県の鈴鹿製作所に近い、愛知県名古屋市でも開催された。経産省記者クラブ向けの午前と、その他のメディア向けの午後の2部制で、会場は名古屋城西のホテルウェスティンナゴヤキャッスル。
ホンダからは執行役員で日本四輪生産統括責任者 鈴鹿製作所長の山根庸史氏、日本営業本部 販売部 部長の加藤成昭氏、本田技術研究所 四輪R&Dセンター NEW FIT設計領域責任者 主任研究員の浦上大介氏、同ハイブリッド領域担当 主任研究員の池上武史氏が出席した。
午後からの部に参加したが、まず午前中に行われた東京での発表会の模様がVTRで紹介され、山根氏の挨拶のあと車両の説明、質疑があり、月1万5000台の販売目標のうち、愛知・岐阜・三重の東海三県で2割近い2800台が、中部7県(東海三県と静岡・北陸三県)では合計4700台が目標数値とされた。
記者との懇談で池上研究員は「DCTを採用したのは燃費だけでなくいわゆるホンダらしさ、つまり走りのスポーティさが出せるため。また5ナンバーサイズ幅のボディにDCTを用いたハイブリッドシステムを搭載するために、モーター内にプラネタリギアを入れるなど全体をコンパクトにする様々な工夫が必要だった」と話した。