トヨタ自動車のインド車両生産・販売会社、トヨタ・キルロスカ・モーター(TKM)は9月1日、8月のインド新車販売の結果を明らかにした。
同社の発表によると、8月の総販売台数は1万5201台(輸出を含む)。前年同月比は6.3%減と、5か月連続で前年実績を割り込んだ。このうち、インド国内販売分は、前年同月比14.2%減の1万3995台。
ここ数か月のトヨタのインド新車販売は、3月が前年同月比7%増と5か月ぶりに回復。しかし、その後、4月は37%減、5月は35%減、6月は19%減、7月は10%減と、2桁の落ち込みが続いていた。8月は6.3%減とマイナス幅がひと桁台に縮小したものの、減少傾向は変わらない。
TKMは、車種別の販売データを公表していないが、2010年12月に発売したインド向け戦略コンパクトカー、『エティオス』シリーズの販売が、引き続き不振のもよう。インド国内の燃料価格の上昇や、金利高の影響を受けた。
TKMのサンディープ・シンCOOは、「ルピー安とインフレにより、『カムリ』と『フォーチュナー』を1%値上げした。インド市場は減速傾向にある。今後の祝祭シーズンに向けて、市場の回復に期待したい」と語っている。