三桜工業は、ドイツ自動車部品メーカーのガイガー・オートモーティブの発行済み全株式を取得して完全子会社化することで合意した。買収価格は3200万ユーロ(約42億円)。
三桜工業はガイガーに資本参加することで7月30日に合意し、その後、詳細な内容を詰めてきた。今回、三桜工業とガイガーは、ガイガーの全株式を取得することで合意、ガイガーの株主である投資ファンドと株式売買契約を締結した。
ガイガーは、ドイツに4カ所、アメリカに1カ所の製造拠点を持ち、樹脂射出成形技術を武器に欧州系の自動車メーカーに販路を展開する樹脂製品の製造会社。三桜工業は、ガイガーを子会社化することで、ドイツを中心とした欧州で本格的な製造拠点網を構築し、欧州市場での足場を固め、欧州系の自動車メーカーへの参入を本格的に推進する。
同時に、ガイガーの樹脂射出成形技術を活用することで、軽量化に貢献する製品の開発に注力する三桜工業の技術力も更に高まると、している。
今後、効率的な経営体制の構築と技術革新を促進することで、グローバル企業として飛躍を目指す。