JR西日本は8月9日、在来線における地震発生時の運転規制を9月1日から変更すると発表した。現行の運転規制の指標は「地震加速度(ガル値)」を用いているが、これを「計測震度」に変更。通常運転に復帰するまでの時間を短縮する。
ガル値は、地表における地震の加速度の最大値のことで、リアルタイムに計測することができる。これに対し、計測震度は地震の強さや揺れの継続時間などから計算される指標。算出には数秒ほどの時間がかかるものの、建物などに対する被害の影響度を測れることから、運転規制区間を絞り込むことができるという。
現行の運転規制では、ガル値が40以上80未満で速度規制、80以上で停止としているが、9月1日以降は計測震度が4.0以上4.5未満で速度規制、4.5以上で停止とする。ただし、地震発生直後の列車緊急停止では、従来通り即時性の高いガル値を用いる。
これに伴い通常運転に復帰するまでの徐行パターンも変更し、運転再開後の徐行手順の一部を整理、統合する。