川崎重工業は8月7日、神戸工場でグローバル・ウェルス向け58型ばら積運搬船「グローバル・サクセス」の命名・進水式を行った。
船は、同社が開発した58型ばら積運搬船の30番船で、進水後岸壁で艤装工事を行い、今年10月に竣工、船主に引き渡す予定。
新造船は、船首楼付平甲板型で、穀類、石炭、鉱石、鋼材などの貨物が積載可能な5船倉を備える。各ハッチカバー間の船体中心線上に4基の30トンデッキクレーンを装備しており、荷役設備の無い港湾でも荷役作業が可能となる。
省燃費型ディーゼル主機関、高効率タイプのプロペラ、同社が開発した「カワサキ・フィン付ラダーバルブ」、「コントラフィン付セミダクト」や、抵抗の少ない滑らかな船首形状を採用し、推進性能を向上させることで燃料消費量の低減を図った。
主機関と発電機用エンジンは、海洋汚染防止条約によるNOx排出量二次規制に対応している。