クアラルンプール(KL)のイスタナ・ネガラ(王宮)前で5日未明、タイ南部・マレーシア北部にかけて西暦1世紀ごろから存在していたとされるランカスカ王朝の正統な王位継承者を自称する男性を含む10人のグループが王宮に進入しようとして警察に逮捕される事件があった。8月6日、星洲日報やザ・スターなどが報じた。
黒ずくめの衣装に身を包んだ女性2人を含む同グループは午前4時ごろ、3台の乗用車に分譲して王宮前に到着、マレーシアの王位を取り戻すと主張して王宮内に入ろうとして警護職員に阻止された。
10人は武器などは持っておらず、うち7人は身分証も持っていなかった。刑法によると、国王に対する宣戦布告を行なった者には最高刑で死刑が適用される。
王位継承者を名乗る男性は、今年3月からフェイスブック上でPR活動を行なっており、これまでに378人が「いいね」と同調しているという。