7月19日に発売されたホンダの新型スクーター『フォルツァSi』。エンジンとフレームを一新し、ボディもスリムでスタイリッシュに変更したという。
その最大の魅力は53万9700円という価格だ。なにしろ既存モデルよりも15万円以上も安いのだ。スズキの『スカイウェイブ』やヤマハ発動機の『マジェスティ』と比べても、それぞれ10万円、16万円も安い。その秘密は生産を日本ではなく、タイで行っていること。おまけに現地調達率が約98%ときている。
肝心なのは走りだ。千葉県木更津市で行われた試乗会で、一般道、山道、高速道路を計50km以上走り確かめてみた。
一般道は非常に快適で走りやすく、加速もスムーズ。取り回しも楽なので、いつまでも乗っていたくなるような気分になる。実燃費もカタログ燃費41.0km/リットルに対し、31.8km/リットル。舗装された山道に入っても、その感覚は変わらず、坂道も楽に上がっていくことができた。燃費は29km/リットル前後を維持していた。
しかし、高速道路に入ると大きく違った。やはり250ccの限界だろうか、スピードを上げるに従って、振動が激しくなり、乗り心地も悪化。燃費も急速に悪くなり、28km/リットルを切ってしまった。
このフォルツァSiは高速道路よりも一般道でその性能を発揮するオートバイと言えそうだ。シート下のラゲージボックスも53リットルと大きく、通勤用として使うなら最適な1台かもしれない。