国土交通省は、6月17日に商船三井が運航する大型コンテナ運搬船「MOLコンフォート号」がインド洋沖で船体中央部が2つに折損する事故が発生したのを受けて、コンテナ運搬船の安全対策のあり方について検討する「コンテナ運搬船安全対策検討委員会」を設置すると発表した。
MOLコンフォート号は、2008年に三菱重工業が建造、バハマ船籍で、商船三井が運航していた。シンガポールからジェッダ(サウジアラビア)へ航行中、インド洋沖で船体中央部が折損し、自航不能となる事故が発生した。
26人の乗組員は事故後、全員無事救助された。
国交省海事局では、業界関係者、専門家を参集し、コンテナ運搬船の安全対策のあり方について検討するため、委員会を設置することにした。
委員会メンバーは横浜国立大学角洋一教授を座長とし、船級協会、船会社、造船所、研究機関を委員として構成する予定で、詳細な委員構成は現在調整中。
第1回委員会を早期に開催し、2か月程度で安全対策を取りまとめる予定。