一畑電車は7月18日、2100系(もと京王電鉄5000系)の2両編成1本(2103・2113号)をイベント車両に改造したと発表した。
車体の塗装は白を基調とし、ドア部分などにオレンジ色のアクセントを入れた。車内の設備は大幅に変更。改造前の座席はロングシートだったが、一部の座席を外向きに固定できる2人がけソファーシートに変更し、宍道湖など沿線の景色を見やすくした。
また、運転室後方の運転席側に可動式サービスカウンターを設置。助士席側には高床式2人用クロスシートを設けて前面展望専用席とした。このほか、ロングシートの前に取り外し可能な折り畳み式のテーブルを、クロスシートの側窓下部に固定式テーブルをそれぞれ設置した。この改造で定員は従来の126人(座席56人)から102人(座席42人)に減少した。
イベント車両の完成を受け、同社は8月10日に完成記念特別運行を実施する。運行時刻は松江しんじ湖温泉9時55分発~出雲大社前11時9分着、出雲大社前13時5分発~松江しんじ湖温泉14時1分着。
記念列車の乗車は事前の予約が必要で、申し込みは同社運輸部営業課(電話:0853-62-3383)で受け付ける。料金は大人2000円、子供1300円。