国土交通省は6月28日、24日から28日までスイス・ジュネーブで開かれた国連欧州経済委員会自動車基準調和世界フォーラム(WP29)第160回会合の結果を発表した。
それによると、会合では、水素燃料電池自動車の安全性に関する国際基準が成立し、すでに2005年に策定していた日本基準が相当程度盛り込まれたという。これにより、輸出先に合わせて仕様を代える必要がなくなるなど、日系自動車メーカーが高い国際競争力を有することが期待されるという。
このほか、チャイルドシート、ブレーキなど自動車の装置に関する国際基準について、安全性能向上のための規則改正が提案され、承認された。
また、タイヤに関する国際基準の策定に向けた議論が行われ、次回11月のWP29での成立をめざして検討を進めていくことになった。
さらに、ITS(高度道路交通システム)の活用に関するガイドラインも採択された。日本の先進安全自動車(ASV)技術の制御などの内容を含んでいるという。