フランスの自動車大手、シトロエンが欧州市場で販売している小型MPV、新型『C4ピカソ』。同車が欧州の公的衝突安全テストにおいて、最高評価を獲得した。
これは6月26日、ユーロNCAPコンソーシアムが明らかにしたもの。新型C4ピカソの衝突安全テストの結果を公表している。
ユーロNCAPの衝突テストは、前面オフセット64km/h、側面50km/h、ポール衝突29km/h、歩行者衝突40km/hで行う。日本や米国の基準とほぼ同じ、世界で最も厳しい条件で実施される衝突テストとして知られる。
また2009年2月、ユーロNCAPは新評価システムを導入。評価の割合に応じて、ポイントが配分されるようになった。例えば、最重要視される「成人乗員保護性能」には、ポイントの50%を配分。「子ども乗員保護性能」と「歩行者保護性能」には各20%、エアバッグやABS、ESCなどの「安全補助装置の有無」には10%を配分する。最高評価の5つ星を獲得するためには、総合評価が90ポイント以上必要とされる。
新型C4ピカソのテスト結果を検証すると、成人乗員保護性能は、31点。前面衝突時には運転席側のダミー人形の右脚への傷害レベルが、5段階評価で上から3番目、側面ポール衝突テストでのダミー人形への傷害レベルが、5段階評価で上から2番目。しかし、それ以外の評価は総じて高かった。
また、子ども乗員保護性能は44点。歩行者保護性能は25点、安全補助装置の有無は7点だった。
この結果、新型C4ピカソの合計ポイントは107点に。総合評価で最高の5つ星に輝いた。ユーロNCAPの最近のシトロエン車では、『DS5』の95点、『DS4』の93点を上回る結果。