ホンダカーズ福島(本社・福島県郡山市)は、急速に進む高齢化社会をにらみ、この6月から福祉車両のレンタルやリースを開始。今後、中古福祉車両のリースも行っていくという。
現在、65歳以上の高齢者は3000万人を突破し、人口の約4分の1を占めるほどで、その割合はこれからさらに増えていく。そこで、ホンダはオレンジディーラー制度を設け、販売店と一緒になって高齢者に優しい店づくりに力を入れている。
その一つがホンダカーズ福島だ。店舗を改装する際にはバリアフリーにして、通路やトイレも広くし、車いすでも楽々通れるように設計。もちろん、福祉車両も扱う。しかも、それは販売だけでなく、レンタルやリースも行っているのだ。
例えば、レンタルの場合は『N BOX』の福祉車両が2日で5000円(ガソリン代別)。こうしたホンダカーズ福島の取り組みは、ありがたく思う人が少なくないだろう。実際「この6月から始めて、3件の利用がありました。リースも行っていますが、お客様からは短期間のものがあると助かるという声も出ていますので、1年以内のリースも検討しています」とホンダカーズ福島の齋藤庄司社長は話す。
また、福祉車両が必要なくなった場合のことを考えて、同社でそれを買い取り、中古福祉車両としてリースすることも考えている。そうすれば、利用者が福祉車両を買いやすくなるからだ。