特別仕様車ながら、最新の本カタログにもラインアップされる“現行車”。10mmローダウン。専用のアイライン付きヘッドランプや黒塗りのグリル、18インチホイール、チンスポイラー、オプションのガラスルーフも備え精悍なルックスだ。ハイライトは、ビルシュタイン製ダンパーの採用にある。このことで、路面を掌で触りながら走っているような感触が実感できる。215/45R18タイヤ(BSポテンザRE050A)、AWDシステムにより、高速走行やコーナリングも安定感がある。ワゴン風ながらミニバンに匹敵する室内空間の広さ、実用性の高さはこのクルマ最大の価値。セカンドシートは6:4の分割でスライドが効き使い勝手がいい。サードシートは上級ミニバンを凌ぐスペース、着座姿勢の自然さがいい。運転席は、日常的に使うなら座面をやや高めにセットすると、視界が広がり運転しやすい。EyeSigh(ver.2)は自動ブレーキの制御などが自然で、活用すれば運転中のストレスを軽減してくれるのが実感できる。メーター内の表示や操作ロジックがよりわかりやすくなれば、さらにいいだろう。■5つ星評価パッケージング:★★★★★インテリア/居住性:★★★★★パワーソース:★★★★フットワーク:★★★★★オススメ度:★★★★島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。