住友ゴム工業は、拡大が見込まれるアフリカ市場へのタイヤ供給を目的に、南アフリカのアポロ南ア社を買収すると発表した。買収金額は6000万米ドル(約60億円)。
アポロ南ア社は2006年設立。アフリカおよびインド洋の計32か国で販売権を持つダンロップブランドを中心に、南アではトップクラスのシェアと認知度を有している。
一方、住友ゴムグループはアフリカ20か国でダンロップブランドの商標権を持ち、アフリカ以外の地域で生産した製品を輸出販売している。
住友ゴムは今回の買収でアフリカ全土でのダンロップブランドの使用権および、南アでの製造拠点を確保。アフリカ地域におけるタイヤ販売事業の拡大を図る。
2013年9月よりアポロ南ア社のレディスミス工場を南ア製造拠点として運営し、2016年には乗用車用、ライトトラック用タイヤを合わせて1万2000本/日の生産能力とする予定。