5年間にわたって凍結されていたバングラデシュ人労働者のマレーシア派遣が、6月第2週から開始される。
同国紙「ダッカ・トリビューン」が人材雇用訓練局(BMET)からの情報として報じた。
バングラデシュからの労働者派遣は昨年11月26日の両国の覚書締結で決まったものだが、マレーシアの総選挙のために実施が遅れていた。5月23日に両国の労働行政当局者の会合が行われ、派遣開始が決定されたという。労働者の負担額は、これまで斡旋業者を通して派遣をおこなっていた時の20万タカ(7,492リンギ)から3万3千タカ(1,236リンギ)に下がった。
バングラデシュ政府は、オンライン登録を行なった全国人材データベースからランダムに1万人を抽出、すでに6,500人に対してマレーシア行きを伝えた。またBMETの幹部ら4人の代表団が、28日の合同専門委員会会合のためにマレーシアを訪問した。
BMETのベグム・シャムスン局長は、マレーシア側が農園労働のために3万人のバングラデシュ人労働者を雇用する方針だと述べた。同国からはこれまで延べ180人の労働者しかマレーシアの農園産業に派遣されていないという。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、5月28日)