5月26日の第97回インディアナポリス500に優勝したトニー・カナーンが一夜明けた27日朝、恒例の優勝者撮影会に登場した。
朝までどんちゃん騒ぎか?と思いきや本人曰く「いやいや、お酒も一杯だけさ」と、意外にもクールな反応だった。
挑戦12年目での勝利という長い時間がそうさせるのか?
思えばカナーンは幾度もボーグ・ワーナー・トロフィーに近付いたことがあった。2007年などはもう「半分勝った」といっても良いレースだった。
雨で中断した時点でのトップはカナーンだった。雨は上がり再スタートしながらも再び雨のためにレースは短縮された。その時、リーダーだったのはカナーンではなくフランキッティだったのだ。現役ドライバーで限りなく勝利に接近しながら叶わなかったドライバーがあと二人いる。
ひとりは一昨年、最終ラップの最終ターンでトップのままクラッシュしたJ.R.ヒルデブランド。
そしてもう一人は昨年、やはり最終ラップで果敢なチャレンジを挑んだ佐藤琢磨だ。
いつの日か琢磨にもこんな日が訪れることを願わずにはいられない。