IHIは、関係会社であるIHIインフラシステムが国土交通省から日鉄トピーブリッジとのジョイントベンチャーで受注した「ハイブリッドケーソン」2函を、IHIの愛知工場で建造完了し、5月15日に釜石港へ向け出渠した。
今回引き渡しした「ハイブリッドケーソン」は、1函あたりの大きさは長さ50m、幅20.3m、高さ19.5mm、コンクリートを含んだ総重量は約7600トン。
ケーソンとは、鉄筋コンクリート造や鋼製の函であり、沿岸域に設置、並べることで、防波堤や岸壁となる構造物。今回受注したケーソンは、鋼板と鉄筋コンクリートの合成構造(ハイブリッド)となっている。
IHIはこれまでに、小田原ケーソン(漁港防波堤)、三崎ケーソン(漁港防波堤)、出島ケーソン(処分場護岸)などの納入実績がある。今後も防波堤や岸壁、護岸などにハイブリッドケーソンの採用が見込まれるため、IHIグループとして受注拡大を目指す。