5月10日、NASCARネイションワイド・シリーズの第9戦「VFW Sport Clips Help a Hero 200」がダーリントン・レースウェイで開催された。ダーリントンでの同シリーズ戦は、2008年以来、トヨタが5年で4勝、過去3年連続勝利と圧倒的な強さを見せている。10日、午前中の練習走行を経て、午後3時35分から予選が行われ、カイル・ブッシュが今季3度目のポールポジションを獲得。エリオット・サドラーが2番手、マット・ケンゼスが3番手、ブライアン・ヴィッカーズが4番手と、“トヨタ カムリ”勢がトップ4グリッドを占め、16台が決勝へと進んだ。予選に続き、午後7時47分、1.366マイルオーバルを147周(約320km)して競われる決勝レースがスタート。ポールポジションのKy.ブッシュが首位をキープし、サドラー、ケンゼス、ヴィッカーズが上位を固めてのレースが展開された。51周目、2位走行中のサドラーが単独スピン。かろうじてどこにも接触せずにコースに戻ったが、イエローコーションとなり、全車ピットへ。このピット作業で、Ky.ブッシュがタイムをロスし、6位に後退。サドラーも11位へと順位を落としてしまった。再スタートでは2位につけていたケンゼスが首位を奪ったが、この日速さを見せたKy.ブッシュはすぐに順位を取り戻し、81周目に首位復帰。ケンゼス、ヴィッカーズと共に再び“トヨタ カムリ"勢が1-2-3体制となった。一度のグリーンフラッグストップを経て、120周目にこの日4度目のイエローコーション。ほぼ全車が残り20周あまりのためにピットへ向かったが、2台がコース上に残ったため、サドラーが3位、Ky.ブッシュが4位、ケンゼスが5位、ヴィッカーズが6位で再スタート。一旦首位を明け渡した“トヨタ カムリ"勢だったが、交換したタイヤの優位性とその速さを活かし、まもなく首位を奪還。最後は、Ky.ブッシュ、サドラー、ヴィッカーズがトップ3を占めてチェッカー。ケンゼスも5位に入り、“トヨタ カムリ"は1-2-3-5フィニッシュを果たした。Ky.ブッシュは今季シリーズ5勝目。同一チームの4台がトップ5フィニッシュを果たすのはシリーズ初めて。トヨタはダーリントンのネイションワイド・シリーズ戦で4年連続勝利を挙げることとなった。 次戦第10戦は5月25日、米国東南部ノースカロライナ州コンコードのシャーロット・モーター・スピードウェイで行われる。 ■第9戦 VFW Sport Clips Help a Hero 200 決勝結果1位:カイル・ブッシュ トヨタ2位:エリオット・サドラー トヨタ3位:ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ4位:ジョーイ・ロガーノ フォード5位:マット・ケンゼス トヨタ6位:カイル・ラーソン シボレー■ドライバーズポイント1位:リーガン・スミス シボレー 342P2位:サム・ホーニッシュ・Jr. フォード 314P3位:エリオット・サドラー トヨタ 300P4位:ジャスティン・アルゲイヤー シボレー 299P5位:ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ 293P6位:オースチン・ディロン シボレー 290P■マニュファクチャラーズポイント1位:トヨタ 63P2位:フォード 31P3位:シボレー 58P4位:ダッジ 6P