東京商工リサーチが発表した4月の全国企業倒産状況によると倒産件数は前年同月比10.4%減の899件となり、4月として22年ぶりに900件を割り込んだ。
負債総額は同199.6%増の6859億8700万円。特別清算を申請した北海道の建設会社カブトデコムの負債5061億円が負債総額を押し上げた。
金融円滑化法に基づく貸付条件変更後の倒産は、単月最多の41件発生した。
原因別では既往シワ寄せ(赤字累積)が10か月連続で前年を上回った。「東日本大震災」が影響した「震災関連」倒産は30件だった。
産業別件数では、建設業の倒産件数が14か月連続で前年同月を下回った。業種別では宿泊業、道路貨物運送業、飲食業などが前年同月を上回った。中小企業基本法に基づく中小企業の倒産件数も899件にとどまり、6か月連続のマイナスとなった。