PwC(プライスウォーターハウスクーパース)は、電気自動車(EV)を成功に導く主要な要因を評価するための調査を実施。「Charging Forward-電気自動車に関する調査報告2012年版-」にまとめた。
調査は、自動車、ユーティリティ、エネルギー、テクノロジー、政府、金融、教育の各セクターを代表する34か国200名以上を対象に実施。インフラ構築、価格設定、地理的要素、今後の見通しという4つの主要分野に焦点を当てて主な結果をまとめた。
調査結果によると、40%以上が、EVの持続可能なインフラを構築するには、充電スタンドおよびバッテリー交換所の整備が最も重要であると回答。また、PwCの予測では、世界市場におけるハイブリッド車とEVのシェアは2020年までに6.3%に達すると見込んでいる。
価格に関しては、約46%がEV購入時に割高な支払いを厭わない理由として、長期的に見て総所有コストをどの程度抑えられるかを挙げ、非EV車との価格差は5000米ドル(約50万円)未満にとどめる必要があると答えている。
2020年までにどこがEVおよびEV関連技術の開発・生産を主導するかという問いについては、トップが26.6%でグローバル企業連合、2位が25.9%で中国、3位は21.6%で米国。日本は14.7%で4位となった。