横浜市港湾局は5月8日、世界第4位の規模を誇る大型クルーズ客船「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」か横浜港を利用するのにあわせ、入出港シーンを報道向けに公開した。全高の関係から横浜ベイブリッジを通過できず、一般立ち入り禁止の大黒ふ頭を使用している。
ボイジャー・オブ・ザ・シーズは、アメリカのロイヤル・カリビアン・インターナショナルが運航する13万トン級の大型クルーズ客船。建造当時は世界最大、現在は世界第4位の規模を持つもので、客室は1557あり、船客定員は約3000人となっている。
同船の全高は約63m。海面から橋げたまでの高さ55mの横浜ベイブリッジを通過することは不可能で、ベイブリッジを越えた場所に位置する大桟橋(国際旅客船ターミナル)を使うこともできないため、普段は貨物専用として使用している大黒ふ頭に着岸させた。
同様の措置を取るのは、2009年に寄港した世界第3位の規模となる「クイーン・メリー2」に次いで2回目。前回とは異なり、今回は客の乗降(下船が約3000人、乗船が同1800人)も伴うことから、大黒ふ頭と大桟橋の間に乗客専用のシャトルバスを運行。出入国手続きを行った乗客を約40台のバスでピストン輸送した。