埼玉県、総務省消防庁貸与のヘリ「あらかわ4」の訓練内容を公開

航空 行政
あらかわ4
  • あらかわ4
  • あらかわ4

埼玉県では、総務省消防庁より貸与されている、災害救助用ヘリを2012年3月に配備、6月から運用を開始し、大規模災害に備えて日々訓練を実施しているが、2012年度における訓練内容を、5月2日に公開した。

「あらかわ4」は、国内に大規模災害が発生し、緊急消防援助隊が派遣される場合、総務省消防庁から指示で国有機としていち早く現地入りし、情報収集にあたる。

貸与されているヘリコプターは、アグスタウェストランド社(イタリア)製「AW139」、2012年3月28日配備、同年6月1日運用開始で、貸与期間は5年間。

性能は、エンジン3.358馬力、最大離陸重量6400kg、最大積載燃料1588L、最大速度310km/h、巡航速度306km/h。装備は、安全装置運行支援用赤外線カメラ、対地上接近警報装置、4軸制御自動操縦装置、救助用ホイスト監視カメラ、気象レーダー、活動装備救助用ホイスト、消火タンク、消火バケット、機外拡声装置と、災害救助に必要なハイテク機器を備えている。

それに加え、2013年度には、「あらかわ4」に搭載した高性能赤外線カメラの画像を衛星を介して総務省消防庁、県庁及び防災航空センターに送信する「ヘリサット」システムを搭載する予定。

訓練内容は、総務省消防庁屋上ヘリポートでの離発着訓練、県外(青森、三重、富山、山形)各地への長距離飛行訓練、水難救助訓練(県内及び横浜)、さいたま市との合同訓練、埼玉県特別機動援助隊訓練、緊急消防援助隊関東ブロック合同訓練、吸水・散水訓練などが2012年度に実施された。

《平泉翔》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集