国交省中部地方整備局・名古屋国道事務所では、道路の保全と交通の危険防止を図るため、愛知県警察の協力の下、特殊車両通行許可違反の車両に対する指導・取締りを毎年実施しているが、2012年度における取締り結果を4月30日に公表した。
2012年度の取り締まりは、6月から2013年1月にかけて、国道国道1号、国道19号、国道23号、国道41号を対象に全12回実施され、その結果、無許可車両21台、条件違反車両105台、合計126台もの違反が摘発された。
特殊車両とは、一般的制限値を超える車両のことで、道路通行には大きさや重量を制限(一般的制限値)しており、道路管理者がやむを得ないと認めたときに限り、道路の構造を守り交通の危険を防ぐため、通行に必要な条件(通行経路、走行時間帯、誘導車の配置、徐行など)を付してその通行を許可している。
同取締りは、無許可や許可条件に違反する特殊車両(特に重量超過車両)の通行が、道路構造物の劣化を早めたり、特殊車両が介在する交通事故に至っては、道路構造及び交通に多大な影響を及ぼすことなどの要因から実施されており、2013年からは違反走行を繰り返し行った場合に是正指導を行い、それにも関わらず違反が確認された場合には、その違反者の名称や違反内容等を公表していく方針。