三井造船は、2012年度(2012年4月~2013年3月)に玉野事業所(岡山県)で製造した三井-MAN B&W型低速ディーゼルエンジンの生産量が前年度比15.0%減の187基、同11.1%減の383万馬力だったと発表した。
同社は1926年にデンマークB&W(現MANディーゼル&ターボ)とディーゼルエンジンに関する技術提携を結んでから、生産実績を積み重ね、2012年11月に累積生産馬力、8000万馬力を達成した。
2013年度の生産量は158基、330万馬力を計画している。
同社は、玉野事業所機械工場内に、シリンダー口径500mmの4気筒テストエンジンを設置した。2012年度は、このエンジンを使って、IMO NOx3次規制対応の有望技術であるEGR(排ガス再循環)によるNOx削減の実証試験などを実施し、規制値の達成を確認した。
また、2013年度は電子制御式ガスインジェクションディーゼルエンジン(ME-GI)のデモンストレーション運転の実施とともに、ガス燃料供給設備を含めたガス焚きディーゼルエンジンの運転設備を組立試運転工場に整備、ガス焚きディーゼルエンジンの供給体制を整える。