東京メトロは、4月30日から非常時用走行バッテリーによる車両の走行実験を開始すると発表した。
震災などの影響で停電が発生した際、駅間に停止した列車が最寄り駅まで自力で走行するための非常時用走行バッテリーの研究を進めている一環。
震災等により駅間に列車が停止した場合、安全を確認した上で最寄り駅まで走行し、乗客に駅で降車してもらうことを基本としているが、停電が発生し列車が走行できなくなった場合、駅員が救援に向かい乗客の安全を確保し、トンネル内を歩行して避難させている。
非常時用走行バッテリーは、通常時は架線などの電力供給源から充電し、非常時は車両に電力を供給することで駅間に停止した列車を停電時でも最寄り駅まで自力走行させることを可能とするもの。乗客に、より安全、迅速に避難してもらう。
走行実験により性能の検証などを行い、今後、搭載の可能性について検討する。