AMAスーパークロス第15戦が4月20日、シアトルのセンチュリーリンク・フィールドに5万3862人の観衆を集めて行われ、450SXクラスの決勝で、チーム・ホンダ・マッスルミルクのルーキー、ジャスティン・バルシアが他を寄せ付けない走りで今季2勝目を手にした。
決勝レースでバルシアは完璧なスタートでホールショットを奪い、レッドブル・KTMのライアン・ダンジーとツーツー・モータースポーツ・ホンダのチャド・リードが第1ターンの多重事故に巻き込まれる間に、モトコンセプツ・レーシングのマイク・アレッシ、スレートン・レーシング・ホンダのヴィンス・フリースが2番手と3番手、チャンピオンシップリーダーのライアン・ビロポトがトップ5で続いた。
ビロポトは第2ラップで2番手まで這い上がり、バルシアにコンマ数秒差にまで迫った。そしてロックスター・エナジー・レーシングのデビ・ミルサップスが3番手に浮上した。
バルシアとビロポトはレースが進行すると共に少しずつミルサップスとの差を広げ、両者の一対一の対決の舞台が整った。シアトルの観衆は地元出身ライダーのビロポトに声援を送ったが、両者がラップ遅れのライダーに遭遇するようになると、バルシアは徐々にリードを広げ始めた。
バルシアは結局20ラップの全てをリードし、フェニックスでの450SXクラス初勝利に続くキャリア及び今季の2度目の勝利を手にした。
「ホールショットが本当にカギだった。我々は今日、バイクに素晴らしい変更を加えた。それは多くのラインがあるタフなトラックだったが、他のラインよりもかなり優れたメインのラインがあった。フェニックス以来、この機会を待っていた」と勝利したバルシアは語った。
ビロポトの2位でのフィニッシュは、彼の連続表彰台記録を9度目にまで伸ばすこととなった。
「思ったようなスタートができなかったので、2位に入れたことは凄いことだ。手堅い20ラップを走ったが、ジャスティン(バルシア)は乗れていた。彼に本当に何もすることができなかった。結果的には悪いレースのスタートを考えると上出来だ」とビロポトは語った。
ミルサップスは3位でフィニッシュして今季10度目の表彰台に立つと共に、チャンピオンシップの順位で再び2位に浮上した。ダンジーはオープニングラップでの事故から立ち直り、18番手から追い上げて4位でフィニッシュした。
ビロポトはミルサップスから25ポイントのリードを持ち、次のレースでその差を維持することができれば3年連続のタイトルを確定することとなる。
尚、AMAスーパークロス第16戦は、4月27日にユタ州ソルトレイク・シティーのライス・エクレス・スタジアムにて開催される予定である。
450SXクラス第15戦結果
1.ジャスティン・バルシア(ホンダ)
2.ライアン・ビロポト(カワサキ)
3.デビ・ミルサップス(スズキ)
4.ライアン・ダンジー(KTM)
5.ジェイク・ウェイマー(カワサキ)
450SXクラスシーズン累積ポイント
1.ライアン・ビロポト(カワサキ)-321
2.デビ・ミルサップス(スズキ)-296
3.ライアン・ダンジー(KTM)-295
4.ジャスティン・バルシア(ホンダ)-245
5.チャド・リード(ホンダ)-213