当選後に議員が別の党にくら替えすることが相次いでいることから、各党が重い懲罰規定を設けている。
2008年の前回総選挙後には、下院・州議会あわせて16人がくら替えした。与党連合・国民戦線(BN)から離脱したサバ進歩党(SUPP)の2人を別にすると、他の14人は自発的な離脱だった。中でも深刻だったのは野党・人民正義党(PKR)で、下院・州議あわせて11人が離脱。うち2人は与党第一党・統一マレー国民組織(UMNO)にくら替えし、ペラ州議会の与野党再逆転のきっかけを作った。野党・民主行動党(DAP)も、2人が離党し無所属となった。
こうしたこともあってPKRやDAPは、500万リンギという巨額の賠償金を罰則規定に定めている。ユニークなのは汎マレーシア・イスラム党(PAS)で、宗教色が色濃いことを反映して懲罰が金品ではなく「人々からの呪詛」と「強制離婚」となっている。