三菱化学、北米Comtrexの樹脂コンパウンド事業を買収 

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三菱化学は、北米自動車産業向けに熱可塑性エラストマー、および塩ビコンパウンドの販売を拡大し、北米における機能性樹脂事業の基盤を強化するため、塩ビコンパウンド技術に優れ、30年以上の歴史を持つ、「Comtrex, LLC」の樹脂コンパウンド事業を買収した。

Comtrex, LLCは、北米自動車産業向けに確たる販売実績を有しており、さらに2000年からは熱可塑性エラストマー事業にも参入し、近年急成長している企業だ。

一方、三菱化学は、2005年、米国サウスカロライナ州に、「ミツビシケミカルパフォーマンスポリマー」を設立し、熱可塑性エラストマー・接着性樹脂などの各種機能性樹脂の事業展開、また2011年12月には出資していた他社との塩ビコンパウンド事業の合弁会社の全株式を取得、2012年11月にはその主力製造拠点であったBellevue工場も買収するなど、北米における機能性樹脂事業の強化を図ってきた。

以上の背景下、三菱化学の今回の買収は、同社の事業・顧客基盤を通じた各種シナジー効果により、北米をはじめ世界各地域における機能性樹脂事業のグローバル展開を図る目的での買収となる。

《平泉翔》

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