2014年に計画されているポルシェの世界耐久とル・マン24時間参戦にからんでマーク・ウェーバー(レッドブル)の名前が取りざたされている。だが、ポルシェ側はこれを否定した。
マレーシアGPで発生したチームオーダー騒動、そして中国GPではトラブルの連発に苦しんだマーク・ウェーバーが、2014年からポルシェのLMP1参戦プロジェクトに合流するのではないかという憶測が急浮上。ウェーバーが最後にル・マンでドライブしたのは1999年で、このときはメルセデス陣営の一員だった。
しかし、ポルシェのR&D責任者ウォルフガンク・ハッツは、現時点でウェーバーはLMP1プロジェクトに組み込まれていはいないと明言した。
「われわれのドライバーラインナップを急いで決める必要はありません。自前のドライバーもいますし、外部から何人か加えることになるかも知れません。来年は2カー体制ですからドライバーは6人必要です。近くテストを予定していますが、現時点でその中にマーク・ウェーバーの名前は入っていないことだけは断言できます」
「現在の計画では、今年の中頃にマシンをロールアウトし、秋頃にドライバーの組み合わせを決定する予定です。ベストマッチングのラインナップを見つけたいと思っています。LMP1はチームスポーツですから、速いドライバーばかり3人揃えればそれで良いというものではないのです。将来F1経験者が加わる可能性は否定しませんが、必要条件ではありません」
ポルシェのル・マン参戦は1998年限りで中断しているが、それまでに総合優勝16回という輝かしい記録が残っている。